ずいぶん前に、<お約束>の記事を書こうと思って、ずっと下書きのままにしておりました。そして今もそのままです。詳しくは、そのうち書けるその記事にゆずるとして、今回はほんの少しだけ<お約束>と<目標>の話をしようと思います。

4月1日から新しい学年ですね。お正月の書き初めなんかでも一年の目標を書いたりしますが、子ども達にとっては、やはりこの4月が新しい生活の始まりとなりますよね。この3月までと違った環境を迎えるわけですし、「何年生?」と聞かれた時の答えも変わります。「僕は3年生」から「僕は4年生」へと、自己認識もアップデートされますよね。

そして、もちろん去年よりも賢くなれるし、背も伸びるし、もっと早く走れるし、ずっといい子でいられるようになります。本人もそうなるだろうと確信しているんですね。それを応援してあげるのは保護者の義務といってもいいと思います。子どもの可能性に気づいてもっと引き出してあげたいものですからね。

 

 

そんな学年の変わり目にやっておきたいのが、「目標の確認」と「お約束の更新」ですね。「目標の確認」と書きましたが「目標づくり」と読み替えてもらっても構いません。とくにこの時期は半年や1年といった長めの目標に適しています。

この1年間(たとえば4年生では)

みたいなことを、お子さんと一緒に確認していきます。

大学生になっても「やりたいことがない」と言っていると聞きますから、幼稚園児や小学生、中学生に一人で考えさせるのはムリがありそうです。子どもが「○○したい」と言っていても、特段の想いもなくただ言ってみてるだけのケースも実際には多いですよね。ですので、保護者が支援してあげる必要があると私は考えています。

具体的には、

みたいに、この1年間を中心にしつつ、過去の体験や感覚を聞いていってあげましょう。「○○の時どうだった?」「△△してるとき○○のように見えたよ」と思い出せるエピソードも振ってあげましょう。充分に出しきった後で、じゃぁ今年(たとえば4年生の1年間)は・・・という流れで話を展開させていきます。いくつかの目標を立てることになりますが、ぜんぶがプロセスだけ/結果だけの目標になってしまわないようにサポートしてあげましょう。
※目標すべてが結果に焦点を当てたものだと、本人の頑張りを評価・認めてあげにくくなります。イメージとしては、結果が目標基準に達しなかった場合、結果目標しか立てていなかった場合:過程と結果の両方に対して罰を与えることになる、プロセス目標を別に立てていた場合:結果に対しては罰を与えることになるものの途中の精一杯の頑張りについては認めてあげることができます。その結果、罰の量が減り、頑張ることは評価されるということが伝わります。逆に、結果がよくても途中で怠けていた場合は、過程の方に罰が生じることになります。

 

注意点として、本人が落ち込んでいるときや叱られた直後などは避けてください。身体や頭の状態が良いとき=本人の気持ちが乗っているときに取り組ませてあげてくださいね。そうじゃないと、いい目標が生まれてこないです。SMART基準という目標設定の考え方もありますので、気になる方は調べてみてください。目標の立て方も教えてあげないと可哀想ですよね。

 

この目標づくりの過程で、保護者として、子どもに取り組ませたいことや頑張らせたいこともさりげなく放り込んでいきます。「新しい学年の僕だったらできそう!」を引き出してあげましょう。

子どものタイプにもよりますが、自分だけで決めると低すぎる目標を掲げてしまうこともあります。ですので、じっくりしっかり一緒に目標をつくっていくことがポイントです。レベル感としては、

あたりを内容に合わせて調節してあげるのがよいと思います。「できない」「むり」と保護者から言ってしまわないように注意してくださいね。

数の目安は4~10個ぐらいでしょうか。このあたりは各家庭によってずいぶん違いが出てくるかなとは思います。紙に書いて、お家やお部屋のよく見える場所に、1年間貼っておくのも効果的ですね。常に意識でしますし、自分で確認できますからね。

 

 

そして、もう一つの「お約束の更新」ですね。これは、子どもが自分自身とする約束でもあり、子どもから親への約束でもあります。そして保護者からも、相応の愛情・応援で答えてあげる必要があります。

「お約束」は、「日常」に関することと「目標」に関することに大きく分けられます。「日常」に関することだと、例えば以下のようなものがあるかもしれません。

目標とかぶることもあるかもしれませんが、基本的には、いつどんなときも適用されるルールみたいなものですね。親として「どんな子どもでいて欲しいのか」「どんな子になって欲しくないのか」をそのまま文字化・ルール化していくイメージです。なぜそれがルールなのかをしっかり子どもに理解させてあげましょうね。そして破ったときには必ず罰(お仕置き)があります。守らなかったんだから当たり前ですよね。

 

もう一つが「目標」に関することですね。その目標を実現するためにすること達成できたときにすること達成できなかったときにすること等、一緒に考えた目標が実現できるように、そのサポートとなる行動目標みたいなものですね。新しい目標が設定されるので、そこに到達するための行動目標も変わってきます。こちらも対話しながら決めていきます。

たとえば、(××のために、)毎日○○を□□する。1日1回は△△する。週1回の××では○○する。□□では△△を××回する。みたいに具体的な行動に焦点を当てていってあげましょう。

 

メインは「実現するためにすること」ですが、「達成できたときにすること=ご褒美」「達成できなかったときにすること=罰」にも触れておくと一気に現実味を帯びてきます。本人の意思を尊重しつつ、怠け癖が付かないように上手いこと誘導していってあげてください。そして、一緒に決めたお約束を守る約束をします。宣言させるのもありです。「新しい学年の僕だったらできそう!」が出発点ですよ。

今回は長期的な目標に対応するので、お約束も長期的なものになります。短期的なものというのは、次のテストで○○点を取る、来月までに○○秒を切る、海水浴で堂々とできる みたいなずっと短い時間で切られているものですが。じゃぁそのために何をする? に対応する行動目標は別で立ててあげることになります。

 

 

今回は「目標の確認」と「お約束の更新」についてザーーっと書いてみました。本人にとっての次のレベルやステップを一緒に考えてあげて(目標づくり)、そのためにやることや心がけることを一緒に決めて(目標に関するお約束)、日常に関するお約束を必要に応じて更新(ルールや罰が厳しくなる等)していきます。1年間の中でもっとも適したタイミングです。本人をいい状態にさせて、たっぷり時間をとって、一緒に考えてあげてください。(こちらが思っている以上に)男の子は約束を守るために頑張ります。その特性を活かさない手はないですよね。
※体も大きくなってできることが増えるので要求レベルが高くなってはいきますが、テストの点数をつり上げていくのは避けた方がよいです。学年と共に難易度も上がっていきますし、そのうち100点に到達してしまいます。テストの点数を基準の一つにする場合は、点数はそのままにして(去年75点なら今年も75点)、他の項目と同様に、罰の内容(方法/回数/種類など)を検討された方が無難です。
※特定の時期に特定の科目を頑張らせたいときは、より短期的な目標として高い点数を掲げるのはアリだと思います。

 

何もなかったら何もやらない。お約束があったら頑張れる。カワイイですよね。それを全力で応援してあげましょう。調子よく頑張っていたら一緒に喜んで、怠けてきたら/怠けそうな気配が出てきたら、罰(ムチ/お仕置き)とあわせて目標やお約束を思い出させてあげましょうね。